12月、町の中はクリスマスで華やいでいますね。
さて、日本でクリスマス料理といえばチキン!ですが、アメリカやカナダではロブスターを食べる習慣があります。
ロブスターの種類であるオマールエビを例に挙げてみましょう。
アメリカ、カナダで獲れるオマールエビは、5月1日から12月末までと決まっています。12月は漁獲シーズン最後の月になるので、クリスマスにみんなで美味しくいただきましょうと、食卓にごちそうとして上がるのです。
また、ボイル後のオマールエビの殻は鮮やかなクリスマスカラーで、見た目にも華やかに食卓を彩るため、この時期に多く食べられるのです。
エビの専門家に聞くと、実は分類が複雑なのだそうですが、ざっくり分けると、爪があるのはオマールエビ等のザリガニ属で、爪がないのがイセエビ属になります。 ロブスターとは、歩行する大型のエビ全般を指します。
ロブスターは全て天然もので、大きくなるのに5-6年、漁獲してもよいサイズになるまでには10年かかるものもいると言われております。
資源管理が徹底されており、漁獲時期と漁獲エリアが明確に決められています。また、サイズの規制や、おなかに卵のあるものは漁獲を禁じられています。
オマールエビ料理というと、テルミドールをイメージされる方も多いのではないでしょうか? 今回はもう少し簡単に調理できるレシピをご紹介いたします。
※テルミドール…ロブスターの身を半割にし、クリーム系のソースをかけ、チーズなどをふって焼き上げたもの。
①体から腕をはずします。
②頭と体を分けます。
③体の裏側の両サイドに切りこみを入れます。
④殻をはがします。
⑤腕と爪を分けます。
⑥爪の小さい方を取ります。
⑦切り込みを入れ、殻を半分に割ります。
⑧身を取り出します。
~簡単な味付け方法~
・ニンニク入りの香ばしく温めたオリーブオイルと合わせます。
①尻尾の先から頭に向かってハサミを入れます。
②細い方の爪を取ります。
③爪に切り込みを入れ、先の方の殻を取ります。
④せわたを取ります。
下の表の通り、オマールエビは脂質が低く、かつタンパク質が豊富な食材です。
100gあたり | エネルギー kcal | タンパク質 g | 脂質 g | 炭水化物 g |
オマールエビ(生) | 80 | 18.2 | 0.6 | 0.5 |
若鶏肉もも皮付き(生) | 204 | 16.6 | 14.2 | 0 |
和牛肉サーロイン脂身付き(生) | 498 | 11.7 | 47.5 | 0.3 |
オマールエビ:マルハニチロ分析値 若鶏肉・和牛肉:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
ついついカロリーを摂り過ぎてしまう年末年始にぴったりな食材、といえるかもしれませんね。
今年のクリスマス、オマールエビを是非お楽しみください♪
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