暖かな日射しで、心地よい季節がやってきました。
皆さまはおいしい魚介料理を楽しんでいますか?魚介を調理するときには、和食などのいつも同じような料理に偏りがちな気がします。
もっと魚介をいろんな食べ方で味わいたい!!そんな思いから、今回はあえて和食ではない手軽で美味しいレシピを、umito.ではおなじみのYoko Lie Aoyamaさんにご伝授いただきました。
季節を通して売られている魚介を中心にしましたので、皆さまの料理のレパートリーの一つに加えていただけたら幸いです。
(今回ご紹介するレシピ)
・サーモンのソテー マンゴージンジャーソース、スパイスライス添え
・メカジキとネギのグラタン
・タラの甘酢ソース
・カルグクス
・ガーリックシュリンプ
・チャイ
・クラフトコーラ
(サーモンのソテー マンゴージンジャーソース、スパイスライス添え)
ご家庭や外食で人気のサーモン。刺身や寿司、塩焼きなどで食べることが多いのではないでしょうか?こちらは南国のフルーツ“マンゴー”を使ったサーモンソテーです。さてどんな味なのか、とても楽しみです。
◆材料:2人前
サーモン……2切れ
薄力粉……適量
オリーブオイル……少々
マンゴージュース……100㏄
生姜……1片
バター……10g
塩……少々
胡椒……少々
醤油……小さじ1
パクチー……1つかみ
スパイスライス
米……2合
シナモンスティック……1本
クローブ……2粒
カルダモン……2粒
1人分のカロリー・塩分(計算値): 255kcal 1.0g(スパイスライス含まず)
(サーモンのソテー マンゴージンジャーソース、スパイスライス添え 材料)
◆作り方
① 生姜はみじん切りに、パクチーは粗くきざむ。
② 米2合にシナモンスティック、クローブ、カルダモンを入れて炊く。
③ サーモンに、塩、胡椒を軽く振り、薄力粉を表面にはたく。
④ フライパンにオリーブオイル、バターを入れ、弱火で生姜を炒め、香りが立ってきたらサーモンを皮面から焼き色を付ける。
⑤ ④にマンゴージュース、醤油を加え、煮詰めながらサーモンに火を通す。時々ひっくり返しながらソースを絡めていく。
⑥ 盛り付ける。
醤油と生姜を加えているマンゴーソースは、エキゾチックな感じはありつつも親しみのある味に仕上がっていました。また、スパイスライスも普段の炊飯にスパイスを足すだけでこんなに違うのかと密かに感動しました。ぜひ一度お試しいただきたい一品です。
(メカジキとネギのグラタン)
味噌と豆乳を使った、やさしい味のグラタンです。
◆材料:2人前
メカジキ……2切れ
長ネギ(白い部分)……1本
オリーブオイル……少々
ジャガイモ(男爵)……1~2個(350gくらい)
インゲン……3本
水……250ml※
味噌……小さじ1
豆乳……300ml
パン粉(乾燥)……3.5g
バター……10g
塩……少々(メカジキ下味用・グラタン用)
白胡椒……少々(メカジキ下味用・グラタン用)
※調理に使うフライパンの大きさや火加減によって異なります。今回は22cm径のフライパンを使いました。
1人分のカロリー・塩分(計算値): 412kcal 1.6g
(メカジキとネギのグラタン 材料)
◆作り方
① メカジキは一口大に切り、表面に塩・白胡椒を振り、薄く薄力粉をはたく。長ネギは2cm、インゲンは5㎜幅に切り、ジャガイモはイチョウ切りにする。
② フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、メカジキを入れて表面に軽く焼き色がついたら取り出す(完全に火を通さなくてもよい)。次に長ネギを入れ、表面に焼き色を付ける。
③ ②の長ネギが入ったフライパンにジャガイモとインゲンを入れ、ひたひたになるまで水を加えてフタをし、中火で長ネギとジャガイモが軟らかくなるまで煮る。沸騰したら弱火にする。
④ ③のジャガイモを粗めにつぶし、豆乳を加え、弱火で煮詰める。火を止め、味噌を入れて混ぜ、塩・胡椒で味を調え、最後に②のメカジキを戻す。
⑤ グラタン皿に④を入れて、パン粉を振り、小さく切ったバターを乗せ、200℃に熱したオーブンもしくはトースターでパン粉に色が付き、全体がぐつぐつとするまで焼く(目安:15分程度)。
(メカジキとネギのグラタン)
グラタンなのに軽めのテイストで、食べやすい一品です。季節の野菜を組み合わせても美味しいのではないかと、アレンジ欲も掻き立てられました。
(タラの甘酢ソース)
こちらはご飯に合いすぎる一品です。フライパン1つで簡単に出来上がります。
◆材料:2人前
タラ……2切れ
赤唐辛子(生)……1/2本(お好みで量をアレンジしてください)
醤油……大さじ2
酒……大さじ2
砂糖……小さじ1+1/2
黒酢……大さじ1
生姜……1片
長ネギ……1/2本
パクチー……適量
ごま油……大さじ1
塩……少々
胡椒……少々
1人分のカロリー・塩分(計算値): 152kcal 2.5g
(タラの甘酢ソース 材料)
◆作り方
① タラに軽く塩、胡椒を振る(甘塩タラを使う場合は、胡椒のみ)。長ネギはスライス、生姜は千切り、赤唐辛子は細かくきざむ。
② フライパンにごま油をひき、長ネギの緑の部分、赤唐辛子、生姜を炒める。しんなりしてきたらフライパンの端に寄せ、タラを皮目から焼き、もう片面も焼く。
③ ②に醤油、酒、砂糖、黒酢を入れて煮詰める。
④ 皿に③を盛り、さらにパクチーとあらかじめスライスした長ネギの白い部分を乗せる。
パクチーの代わりに長ネギのみや他の野菜を乗せても美味しそうですね。
(カルグクス)
カルグクスとは韓国の麺料理。アサリとズッキーニを使って、うどんを韓国風に仕立てています。
◆材料:2人前
茹でうどん……2玉
アサリ……250g
ズッキーニ……1/2本
長ネギ……適量
煮干し……3本
ごま油……小さじ1
キムチ……20g
塩……少々
胡椒……少々
薄口醤油……小さじ1
1人分のカロリー・塩分(計算値): 284kcal 4.3g
(カルグクス 材料)
◆作り方
① ズッキーニは縦半分に切り、斜めにスライスする。
② 鍋にごま油を熱し、ズッキーニとキムチを軽く炒める。
③ 水、煮干しを入れて煮立ったらうどん、アサリを加え、塩・胡椒・薄口醤油で味を
調える。
④ きざんだ長ネギとごま油をかける。
はじめて食べたカルグクス。魚介と野菜の旨味が馴染みのある優しい味になり、また食べたくなる一品でした。
(ガーリックシュリンプ)
ガーリックシュリンプは外食やお惣菜ではなじみがあるけれど、家で作るにはいろんな調味料が必要で作るのは大変だと思っていました。実はシンプルな配合で美味しくできるので、こちらもぜひ作ってみてほしい一品です。
◆材料:2人前
大きめのエビ……10尾
ニンニク……8片
バター……40g
オリーブオイル……小さじ2
(衣)
コーンスターチ……大さじ1
チリペッパー……大さじ1
塩……少々(エビ下味・仕上げ用)
白胡椒……少々(エビ下味・仕上げ用)
パセリ……適宜
レモン……適宜
1人分のカロリー・塩分(計算値): 298kcal 2.2g
(ガーリックシュリンプ 材料)
◆作り方
① エビに軽く塩、胡椒を振る。ニンニク、パセリはみじん切りにする。衣の材料は全て混ぜておく。
② フライパンでバターを熱し、バターが溶けたらみじん切りにしたニンニクを入れ、弱火で香りが立つまでゆっくり炒める。
③ ②をボウルなどに移す。塩・胡椒をしたエビに衣をまぶし、フライパンにオリーブオイルを入れて、火にかけ、エビを加え両面焼き色を付け火を通す。
④ ③に②を戻し、さっと火を通す。塩・胡椒で味を調える。
⑤ パセリを散らして盛り付け。ご飯に添える場合は、ガーリックバターソースをご飯にかけるとGOOD。
最後にサーモンソテーのスパイスライスに使用したスパイス(シナモンスティック、クローブ、カルダモン)を使った、チャイとクラフトコーラの作り方もご伝授いただきました。 コーラって、家庭でも手軽に作れるんです。
チャイ
◆材料:2人前
牛乳……200ml
水……200ml
紅茶のティーバッグ……2個 (またはティースプーン2杯の茶葉)
シナモンスティック……2本
クローブ……2粒
カルダモン……2粒
お好みで砂糖……適量
(チャイの材料)
◆作り方
① シナモンスティックは2つに割り、カルダモンはさやを潰し、スパイスを水に入れて沸騰するまで強火にかけ、沸いたら中火でスパイスの香りが立つまで煮出す。
② ①にティーバッグまたは茶葉と、牛乳、砂糖を加え、沸騰直前で火を止める。
茶葉を使用した場合は、茶漉しで漉してカップに注ぐ。
クラフトコーラ
◆材料:作りやすい分量
カルダモン……8粒
シナモンスティック……2本
クローブ……8粒
レモン……1個(スライス)
生姜……1片(スライス)
水……200ml
砂糖……200g
炭酸水
◆作り方
① シナモンスティックは2つに割り、カルダモンはさやを潰し、材料を全て鍋に入れて中火で火にかけ、砂糖が溶けたら弱火にし、10分ほど煮る。
② 粗熱が取れたら容器に移し、冷蔵庫で半日以上寝かす。
③ ②のシロップをコップに注ぎ、お好みで氷を入れ、4倍程度の炭酸水で割る。
(クラフトコーラ)
いかがでしたか?
どれも美味しくて手軽に作ることができる一品です。
魚介を食べたいけど何を作ろうかなと思ったとき、ふと思い出していただけたら幸いです。
(Yoko Lie Aoyamaさん)
日本でフランス料理教室のオーガナイズや講師のアシスタントを経たのち、さらなる料理への探究のため、「ル・コルドンブルー」(フランス・パリを中心に世界中で展開されている料理の学校)に通い、本格的にフランス料理を学ぶ。料理科のディプロマ(卒業証明書)を取得。現在は都内で料理教室の主宰や、テレビ番組出演・雑誌などでレシピ提供をしている。
スプンフルクッキングサロン:https://profile.ameba.jp/ameba/spoonful-cs/
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