今年もクリスマスの季節がやってきました。
ローストチキンやケーキなど、定番のクリスマス料理もいいものですが、今年はちょっと趣向を変えて、魚介の料理はいかがでしょうか。
まだ海外旅行が難しい当節、ちょっぴりヨーロッパのクリスマス気分が味わえる、オシャレなレシピを4点ご紹介します。ぜひチェレンジしてみてください!
トースト・スカーゲンは、スウェーデン料理を代表する前菜の一つで、刻んだディルに甘エビやマヨネーズなど、材料を合わせるだけの簡単メニューです。
スカーゲンとはデンマークの最北の町の名前。クリスマスやお正月にぴったりの、華やかな一皿になること間違いなしです。
(甘エビのトースト・スカーゲン)
◆材料:2人前
甘エビ(刺身用)…100g(ボイル小エビでも可。半分か1/3くらいに切る)
赤玉ねぎ…20g(みじん切り)
マヨネーズ…小さじ1
ギリシャヨーグルト…小さじ3(プレーンヨーグルトの水を切って使ってもOK)
レモン汁…小さじ1
白胡椒、塩…適量
ディル…2枝分(サッと水洗いし、葉をみじん切りにする。飾り用に葉を少々取り置く)
イクラ、トビコなどの魚卵…(飾り用)
サンドイッチ用の食パン…1~2枚
レモンの皮or柚子の皮…削って散らす(お好みで)
(甘エビのトースト・スカーゲン 材料)
◆作り方
① ボウルにマヨネーズ、ギリシャヨーグルト、レモン汁を入れて混ぜる。塩、胡椒を加え味を調える。
② 殻をむいた甘エビ、赤玉ねぎ、ディルを①と混ぜ合わせ、冷蔵庫に入れて冷やす。
(甘エビのトースト・スカーゲン 作り方②)
③ 食べる直前に、1/4にカットしてトーストしたパンに②を乗せ、上に魚卵、ディルの葉で飾る。
(甘エビのトースト・スカーゲン レモンの皮をすってトッピング)
お好みでレモン(または柚子)の皮をすってトッピングすると、香りも出て華やかさがUPします。でも白いところまで削ってしまうと苦みが出るので注意!
ホタテはもちろん、ソースも美味しいのでぜひバゲットと一緒に! 特別な日のご馳走にぴったりの、おしゃれなメニューです。
カレー粉、ターメリックはほんのり感じるくらいに加減して入れましょう。入れすぎは禁物です。
(ホタテのフリカッセ)
◆材料:2人前
ホタテ(刺身用)…6個
塩、白胡椒…適量
バター…10g
玉ねぎ…1/2個(みじん切り)
ニンジン…30g(みじん切り)
マッシュルーム…3個
トマト…中1個(角切り。飾り用に少量取り分ける)
白ワイン…50cc
水…50cc
生クリーム35%…100cc
乾燥タイム…ふたつまみ
カレー粉…ひとつまみ
ターメリック…ひとつまみ
(ホタテのフリカッセ 材料)
◆作り方
① ホタテに軽く塩、胡椒を振っておく。マッシュルームは薄くスライスする。ニンジン、玉ねぎはみじん切りにする。
② 中火でフライパンにバターを入れて、溶けてから玉ねぎとニンジンをしんなりするまで炒める。薄切りにしたマッシュルーム、タイムを加えて火が通ったら、ホタテを入れる。ホタテの表面の色が変わったら、白ワインを入れ少し煮詰めてアルコールを飛ばす。加熱しすぎないよう、ホタテをフライパンから出しておく。
③ ②に水を注ぎ、再び沸騰させて煮汁を少し煮詰めてから生クリームを加え、とろみがつくまで煮詰める。
④ カレー粉、ターメリック、トマトを入れ、味をみながら塩、胡椒を加える。ホタテを戻し入れてひと煮立ちさせる。
(ホタテのフリカッセ 作り方④)
⑤ ホタテを皿に盛り、上からソースをかけて、取り残しておいたトマトの角切りを飾る。
ホタテは養殖方法で用途が分かれるってホント?
調理時間は短いのに、ピリ辛のチョリソーが、まるで煮込んだような深みを加えます。
今は一年と通して冷凍メカジキは売っていますが、秋から冬には旬を迎えた生のメカジキも店頭に並ぶので、ぜひ使ってみてください。
(メカジキとチョリソーのトマト煮込み)
◆材料:2人前
メカジキ…2切れ(一口大にカット)
塩、粗挽き黒胡椒…適量
チョリソー(普通のソーセージでも可)…50g
ニンニク…1片
オリーブオイル…大さじ1
カットトマト缶…400g(1缶)
ブラックオリーブ…20粒
イタリアンパセリ…1本(茎の部分と葉を分ける。茎は煮込むときに入れ、盛り付けの際、取り除く。葉は刻んで盛り付けに)
砂糖…小さじ1/4
(メカジキとチョリソーのトマト煮込み 材料)
◆作り方
① フライパンにオリーブオイル、潰したニンニクを入れた後、焦げないようにゆっくり弱火にかける。ニンニクの香りが立ってきたら、一口大に切ったチョリソーを加える。中火にしてチョリソーの表面に油が回ったら一旦全てフライパンから取り出しておく。
② そのままフライパンにオリーブオイルを少し足し、塩、黒胡椒を振った一口大に切ってあるメカジキを入れ、中火で表面を焼く(火を通す必要はなく、焼目をつけるだけでOK。焦げやすいのでご注意を。)。
③ ②のフライパンにチョリソーを戻し、トマト缶、オリーブ、塩、砂糖を加え、中火で10分ほど煮る。
(メカジキとチョリソーのトマト煮込み 作り方③)
④塩・胡椒で味を整える。刻んだイタリアンパセリを散らす。オリーブオイルを適量たらす。
温かみのあるアイボリー色のレモンソースはすっきりまろやかな味わいで、マダイの身の味を引き立てます。白身魚の他、茹で野菜にも合う、フランス料理のソースを使ったメニューです。
(マダイのレモンソース)
◆材料:2人前
マダイ…2切れ
塩、胡椒…適量
小麦粉…適量
オリーブオイル…適量
パセリ(みじん切り)…大さじ1
〇ソース
玉ねぎ…1/2個(みじん切り)
レモン汁…50cc
白ワイン…50cc
生クリーム35%…100cc
バター…100g(1cm角に切り、使う直前まで冷蔵庫で保管)
塩、胡椒…適量
ベビーリーフやイタリアンパセリなど添え物…適量
(マダイのレモンソース 材料)
◆作り方
① 小さめの鍋に玉ねぎ、レモン汁、白ワインを入れてとろ火でじっくり煮詰める(水分がなくなりそうになるくらいまで煮詰める。焦がさないように注意)。
② ①に生クリームを入れて弱火で混ぜ、バターを1かけずつかき混ぜながら加える。ソースにとろみが付いたら塩、胡椒で味を整え、ザルで漉す。
③ マダイに塩、胡椒をしてから、小麦粉をまぶし、余分な粉をはたく。フライパンにオリーブオイルを入れ、中火でソテーする(皮目から中火で3分ほど焼き、焼き目が付いたら裏返し、フタをして約1~2分ほど)。
(マダイのレモンソース 作り方③マダイは皮目から焼く)
④ ソテーしたマダイを皿に盛り、ソース※をかけ、盛り付ける。
※ソースは魚2切れに対しての量より多めに出来上がります。
「タイ」と名のつく魚は多けれど、本物のタイは一部だけ?
いかがでしたか?
今回ご紹介した料理はどれもオシャレで手の込んだ料理のように見えますが、例えば「ホタテのフリカッセ」や「メカジキのチョリソーのトマト煮込み」は、フライパン1つで調理できてしまいます。1つの調理器具で加熱することで、素材の美味しさを逃がさず味をまとめ、仕上げているんです。
クリスマスにはもちろん、近くのスーパーや魚屋さんで美味しそうな甘エビやホタテ、切り身が売っていたら、是非作ってみてくださいね。
(Yoko Lie Aoyamaさん)
日本でフランス料理教室のオーガナイズや講師のアシスタントを経たのち、さらなる料理への探究のため、「ル・コルドンブルー」(フランス・パリを中心に世界中で展開されている料理の学校)に通い、本格的にフランス料理を学ぶ。料理科のディプロマ(卒業証明書)を取得。現在は都内で料理教室の主宰や、テレビ番組出演・雑誌などでレシピ提供をしている。
スプンフルクッキングサロン:https://profile.ameba.jp/ameba/spoonful-cs/
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