ローリングストック法をご存じですか?

寒くなると、買い物のために外出するのも億劫になりますね。そんな日は家にあるもので料理してみてはいかがでしょうか?
台風や大雨などに備えるため、万が一にと買い込んだ缶詰がたくさんあるご家庭も多いかもしれません。缶詰は比較的に賞味期限の長い食材ですが、今回はぜひ食糧庫の中に貯まった食材を見直してみませんか?

そこで推奨されるのが「ローリングストック法」。日常的に古いものから使用すれば、備蓄食料に無駄が生じないという考えです。

ローリングストック法とは?

ローリングストック法はその名の通り、ストック(備蓄)をローリング(回転)すること。備蓄食料を貯めつつ、定期的に古いものから順番に食べ、消費した分を買い足していく方法です。これだと備蓄食料の鮮度が保たれます。

【YouTubeマルハニチロ公式チャンネル】缶詰のローリングストック法による防災備蓄



ローリングストック法には、いざというときの備蓄食料を食べ慣れておくという意味合いもあります。普段から食材として使用すれば、災害時でも不自由なく調理できますし、なにより美味しい食材を選別する目利きにも役立ちます。

サバ水煮缶でさばうどん

(さばうどんの材料)

(さばうどん)

ローリングストック法に向く食材で代表的なのが、缶詰やびん詰、レトルト食品です。そのなかでも人気なのが「サバ缶」。中性脂肪の低減に効果的なDHAやEPAを豊富に含み、日本では青魚の中で最も生産量の多い缶詰です。

サバの水煮缶ひとつとっても、簡単で手軽な料理が楽しめます。紹介するのは「さばうどん」のレシピ。災害時はもちろん、日常でも美味しくいただけます。

◆さばうどん(材料)2人前
・サバの水煮缶…1缶
・うどん …2玉
・長葱…1本
・生椎茸 …2枚
・ほうれん草…2株
・水…600cc
・薄口醤油…30cc
・だし昆布(8㎝角)…1枚
・七味唐辛子…少々

①うどんは茹でて水洗いし、水気を切ります。
②茹でたほうれん草を水にとり、水気を絞り4cm長さに切ります。
③長葱は1cm幅の斜め切りにします。
④椎茸は石付きを落とします。
⑤鍋に水、薄口醤油、だし昆布、生椎茸、サバの水煮缶の具材を汁ごと入れて火にかけます。
⑥ひと煮立ちしたら①のうどんと③の長葱を加えてサッと煮て器に盛り、②のほうれん草を添えます。
⑦お好みで七味唐辛子をふって完成です。

カニ缶でカニマヨグラタン

お歳暮のなかにも、カニ缶など備蓄食料に活用できる食材があります。このカニ缶を利用した缶詰レシピを紹介しましょう。寒い日にぴったりな一品です。

◆カニマヨグラタン (材料)2人前
・カニ缶(小)…1缶(固形量125g)
・ブロッコリー…1/2株
・ゆでたまご…1個
★マヨネーズ…大さじ2
★シュレッドチーズ…適量

①ブロッコリーを茹で、ゆで卵は食べやすい大きさに切っておきます。
②耐熱性の皿にブロッコリー、ゆで卵、カニ缶を汁ごと入れ、★をかけてオーブンで焼きます。
③チーズがとろけたら完成です。

(カニマヨグラタン)

缶詰は製造工程で加熱加圧殺菌をするため、そのままでも食べられます。そのため、料理の食材にすると調理時間の短縮になります。また、調味料が塩のみのシンプルな味付けの水煮缶などは、アレンジしやすいメリットがあります。

缶詰に入った汁も、DHAやEPAなど体に良い栄養素が含まれているので、汁ごと調理に使うと効果的です。今回紹介したさばうどん、カニマヨグラタンともに、汁ごと利用できますので、試しに調理してみてください。
最後にひとつだけ注意。一度開けた缶詰の残りはできるだけ早く使い切ってください。残ったものを保管する場合は、缶詰のままではなく、容器を移し替えて冷蔵で保管してください。

備蓄食料を古いものから使いながら買い足し、常に一定量の備蓄を確保できるローリングストック法。ぜひお試しあれ。