サバの養殖
サバの多くは天然魚ですが、近年養殖も増えてきています。餌にこだわって身の旨味や脂ののりをよくするなど、付加価値を高め、ブランドサバとして活躍しています。
養殖の場所
※ マップ上のブランドサバをクリックすると、各ウェブサイトにリンクします。
養殖方法
養殖方法は大きく2つに分かれます。
①畜養
自然界にいる天然の魚(天然種苗)を漁獲し、一定期間生け簀で餌を与えて育て、一定重量に達したら出荷する方法。
餌はペレット状のものに酒粕(よっぱらいサバ)やハーブ(長崎ハーブ鯖)などを混ぜ込んだ餌もあれば、イワシやイカナゴなど天然の魚を餌として与える養殖方法もある。
また出荷する規定重量は各ブランドごとに約300~800gに定められている。
②完全養殖
完全養殖は、まず天然の親から卵をとり、ふ化させて成魚まで育てた後、今度はその育てた成魚を親として卵をとり、その卵をふ化させて稚魚まで育てることです。
さらにその育てた稚魚を養殖して成魚にするというサイクルが完成すれば、完全養殖の魚が市場に出回るようになります。
「唐津Qサバ」は唐津市と九州大学による日本で初めて成功した完全養殖のマサバ。
©唐津市
【参考】
(JAS規格)
生産情報公表養殖魚のJAS規格の対象となる養殖魚は、生鮮食品品質表示基準(平成12年3月31日農林水産省告示第514号)別表に掲げる水産物の魚類であって、水産物品質表示基準第2条で規程されている「養殖」(「重量の増加又は品質の向上を図ることを目的として、出荷するまでの間、給餌することにより育成されたもの」)を行ったものです。