サバの種類

日本の食卓に上がるサバは主に3種類あります。
マサバ 、ゴマサバ 、タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)です。
ただし、日本の統計上、マサバとゴマサバは、サバ類としてまとめて管理されています。
日本で水揚げされるサバはマサバ (学名;Scomber japonicus) と ゴマサバ(学名;Scomber australasicus) の2種類です。
脂がのったサバとして売り場に定着しているタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)は海外からの輸入です。

英語では両方ともchub mackerelと言います。
もっとも漁獲量が多く、代表的な太平洋系群のマサバゴマサバのそれぞれの分布図を見てみると、分布域も産卵場も似ていることがわかります。

日本海や東シナ海にもマサバもいればゴマサバもいます。
この2種類のサバは、学名も味も脂ののり具合も異なります。 マサバに脂がのった同時期(例:11月)の粗脂肪量を比較すると、旬の違いや、漁獲ごとの差、個体差にもよりますが、マサバの方がゴマサバより脂がのっています。 食品成分で脂質量を見ると、マサバ(生)16.8%、ゴマサバ(生)5.1%、タイセイヨウサバ26.8%となっています。

ゴマサバより、味の評価は一般的にはマサバの方が上と言われています。同じ漁場で捕獲されたり、中にはマサバとゴマサバが混獲されたりすることもあります。 混獲されることもある両種ですが、価値が異なるサバなので、実際の水揚げではどちらが主体なのかで価格が変わります。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ 学名 Scomber Scombrus)は、9月中旬~10月末頃にかけて脂が身に回って霜降り状態になります。この時期の脂肪分は25~30%程度に達します。