2020年も残すところ1週間となりました。
今回のumito.は「年末年始のお家時間で魚を楽しもう!」をテーマに、この機会にチャレンジしてほしい魚料理や、マサバのペーパークラフトをご紹介いたします。
少しでもおうち時間の楽しみとなれば幸いです。
最初にご紹介するのは、巷で話題の燻製です。
燻製というとスモーク窯など特殊な道具が必要かと思いがちですが、実は身近な調理器具でも作ることができます。
こちらの動画を参考に、刺身用の切り身でスモークをつくってみました!
スモークに合う切り身は何か、も試してみたいと思います。
【下ごしらえ】
1.新鮮な刺身の表面に砂糖をまぶし、冷蔵庫に15分ほど置く
2.流水で洗い、水気をしっかり取る
3.塩をまぶし、5分ほど冷蔵庫に置く
4.表面の塩を洗い流し、キッチンペーパーなどで水気をしっかりとる
【燻製の手順】
1.フライパンにアルミホイルを敷き、底が隠れる程度に燻製チップを敷く
2.強火にかけ、煙が上がってきたら煙をフタで覆い30秒ほど充満させる
3.弱火にし、金網に乗せた刺身をそのままフライパンに載せてフタをかぶせる
4.30秒ほどいぶす
5.手早く4.をキッチンペーパーとラップでつつみ、煙をなじませる
(用意したお刺身)
(刺身に砂糖をまぶしたところ)
( 砂糖や塩を洗い流したら、しっかり水気を切る)
(スモーク中)
動画ではフタにボウルを用いていますが、スモークするものの厚さが薄い場合は、取っ手の付いているフライパンのフタのほうが扱いやすいでしょう。しかし、平らなフタは煙が循環しにくく、また、切り身がフタにくっついてしまう恐れがあるので、高さのあるフタの利用をおすすめします。
(出来上がり!)
普段食べる刺身とは一味違う、ハイボールなどにも合いそうなスモーク刺盛りができました! サーモンの燻製はたまに見かけますが、ほかのお刺身は珍しいかも!
今回はスライスされた刺身を使用したため、スモーク後にキッチンペーパーとラップで手早く包む工程が少し大変でした。動画のように、柵状の刺身のほうが扱いやすく、また水で洗うときに旨味も逃げにくいようです。
スモークしているとはいえ、生ものです。調理後はお早めにお召し上がりくださいね。
詳しくは「魚をもっと身近に、魚カジュアルクッキング」でも紹介しています。
魚をもっと身近に、魚カジュアルクッキング
(生の筋子)
秋になると、魚屋さんやスーパーで生の筋子を見かけるようになります。
筋子はサケ・マスの卵巣ですが、表面の膜を取り除いて一粒ずつにしたものをイクラといいます。
普段私たちが食卓で食べている筋子やイクラは、醤油漬けなどの調味がされています。写真のような、そのままの状態の筋子には、あの濃厚な旨味と絶妙な塩味はありません。
どうすれば、イクラの醤油漬けになるのでしょうか?
実はおうちでも簡単にできるんです。
【下ごしらえ(筋子の皮を取り除く)】
1.1.5%程度の塩水の中で、筋子の皮を卵からやさしく外していく
2.ザルにあげ、水気を切る
(表面の皮をやさしく外していく)
(皮を取り除いたら塩水を切る)
【イクラの醤油漬け】
1.調味液(漬け地)を作る。薄口醤油50cc、酒10cc、5cm角に切った昆布1枚を鍋に入れ、ひと煮立ちさせたら鰹節5gを加え、濾して冷ます
2.膜を取り除いたイクラ200gに、冷めた1.を加えて1~2時間冷蔵庫に置く
(材料を合わせ、ひと煮立ちさせる)
(鮭とイクラの親子ご飯)
キラキラ粒のイクラ丼ができました!
こちらも調理後はお早めにお召し上がりくださいね。
年末が近づくと目にする機会が多くなってくる塩数の子。
本来、塩数の子は保存食なので、実は季節を問わず食べられる汎用性の高い食材なんです。
数の子は冷凍すると食感が柔らかくなってしまうので、コリコリした食感を残すために、冷蔵で長く保存ができる塩漬けが多く取り扱われています。
しかし、塩漬けのままではしょっぱくて食べられません。塩抜きしてお好みの味に仕上げてお召し上がりください。
【下ごしらえ(塩抜き)】
材料:塩数の子4本
1.塩数の子を食塩水(水500gに対し塩小さじ1)に漬け、冷蔵庫に1日置く
2.途中2回ほど食塩水を取り替える。
3.2.の塩数の子を、今度は1.より薄い食塩水(水500gに対し塩小さじ2/3)に漬け、再度冷蔵庫で1日置く。ここでも2回ほど食塩水を取り替える
4.塩数の子の表面の白い膜を取り除く
(数の子)
【おすすめの味付け方法その1】
塩抜きした数の子を、おいがつおだし※に漬ける。
※おいがつおだし
かつおだし250cc、しょうゆ50cc、みりん50cc、かつおぶし5~10gを鍋に入れ、沸騰したら火を止める。1~2分ほど置いて粗熱を取り、ザルでさっと濾す
【おすすめの味付け方法その2】
塩抜きした数の子を、酒に15分ほど漬ける。西京みそ7に対し、酒粕3の割合で合わせた床に漬け、1週間ほど冷蔵庫に置く。
味付けした数の子をそのまま食べても美味しいのですが、「分とく山」の野崎先生のおすすめは、アツアツのジャガイモとマヨネーズで一緒に食べること。
数の子は、お正月に限らずいつでも食べられる食材なので、普段のおつまみとしても重宝します!
数の子については「おせちの定番「数の子」。あなたはどれだけ数の子のことを知っていますか?」でも紹介しています。
おせちの定番「数の子」。あなたはどれだけ数の子のことを知っていますか?
(マサバのペーパークラフト)
最後はペーパークラフトです。
食べものではありませんが、マサバの体の構造と缶詰の仕組みを一緒に学ぶことができます。
お時間のあるかたは、ぜひトライしてみてください。
マサバのペーパークラフト
細かい作業が必要ですが、出来上がったときの達成感はひとしおです。
マサバのペーパークラフトを作ってみよう!
以上の4つを紹介させていただきました。
おうち時間のお楽しみにいかがでしょうか。
当サイトをご覧いただいている皆さま、2020年はありがとうございました。
そして2021年もumito.をどうぞよろしくお願いいたします!