日本から直線距離で約4500km離れたアラスカ・アリューシャン列島。
その島々の中にある小さな町「ダッチハーバー」。
同じアラスカといえど、観光で有名なアラスカの玄関「アンカレッジ」と、その様相は大きく異なります。
「今年はラッコが多いですね」。
ダッチハーバーはそんな会話が聞こえてくる大自然に囲まれた町なのです。
ダッチハーバーではシーズンになると毎日のように多くの魚が水揚げされ、日本や世界中に向けて輸出されています。
そんな漁業の町ダッチハーバーですが、食品スーパーマーケットは二軒しかありません。
なおこのスーパーには冷凍の魚しか置いておらず、鮮魚は販売されていませんでした。
ホテルも一軒しかありませんが、このホテルにはオシャレなシーフードレストラン入っており、アラスカで冷凍された魚介類を用いた料理を出してくれます。
ダッチハーバーではやっとLTE回線サービスがはじまってきたような段階です。
ダッチハーバーは、水揚げされた魚を水産加工場に運び、瞬く間に加工され、そして冷凍されて世界中に送られていく、いわば加工基地のような町なのです。
ダッチハーバーのあるウナラスカ島の面積は約550K㎡と東京都の1/4。
さほど大きい島ではありませんが、車で少し走ってみると植物や動物など、日本では見られない貴重な自然を数多く目にすることができます。
ハクトウワシ(白頭鷲)があちこち散見し、海辺ではかわいらしいラッコを見かけることもしばしば。
季節になるとダイナミックな、サケ類の遡上も見られます。
そんな自然に囲まれた小さな町ダッチハーバー。
アラスカの本土からも遠く離れたこのダッチハーバーで、日本の水産会社の社員が、遥かかなたの日本に向けて水産物の輸出を続けています。