今ではすっかり高級魚となっている銀ダラ。西京焼きなどで見かけますよね。この銀ダラの顔や形をご存知でしょうか?
実は下が銀ダラの写真。顔を見たことのある方はあまり多くないと思います。 それは頭と内臓の部分を取り除いた、「ヘッドレス」という形で冷凍輸入されているからなのです。
(鮮度抜群の銀ダラ)
おなじみの銀ダラの西京焼き。ほとんどの方は、銀ダラをこの切身の形で見ているのではないでしょうか。
銀ダラもメロと同様に買い付け競争の激化により、日本に輸入される量がすっかり減ってしまいました。今では高価な魚の部類といえるでしょう。
銀ダラの産地は、アラスカを主漁場とする米国がほとんど。これに若干のカナダ産が加わります。
FAO(世界食糧農業機関)の統計のグラフ見ると、1977年に200海里漁業専管水域が設定される以前は、日本の漁獲量が世界中の大部分を占めていましたが、その後、米国の漁獲量が世界の約9割を占めるようになっていることがわかります。
グラフでは1980年代をピークとして、漁獲量全体が減ったようにも見えます。ただし、資源の持続性を考えて漁獲を制限していることも関係しているので、必ずしも資源自体が減っているとはいえません。
なお、銀ダラは150~350メートル位までの水深に生息し、成熟するのは統計上3~6歳と言われています。
(Global Noteからのデータを編集)
200海里の設定以降、銀ダラの生息するアラスカの漁場で、日本漁船の操業ができなくなったことから、今では日本船が直接、銀ダラを漁獲することはなくなりました。
かつて漁業に従事した日本の企業はどれほどの規模だったのか?
約20年前の1998年に輸入された銀ダラは15,748トンで、輸入単価はキロ960円でした。それが2017年には5,789トンとなり、輸入量は40%弱に減少。対して輸入価格はキロ1,860円とほぼ倍です。
この間、漁獲量も24,332トンから17,176トンへと30%ほど減少していますが、割合でいえば、漁獲量の減少以上に輸入量が大幅に減少していて、価格が高騰しています。
銀ダラの規格は、ヘッドレスの重量で7ポンド以上、5~7ポンド、4~5ポンド、3~4ポンド、2~3ポンド、1~2ポンドに分かれています(1ポンド=453.59237g)。
業界のデータ(水産物パワーブック)には、2003年以前は全サイズの相場データが記載されていました。しかし2004年以降は7ポンド以上のデータがなくなり、2016年以降は5~7ポンドのデータも載らなくなっています。
これは、10年単位でみると、必ずしも銀ダラが小型化しているのではなく、日本市場では価格が高い銀ダラは売りにくいため、大型の銀ダラの買付けが行われていないことを意味します。4~5ポンドの大きさでさえ、買付できなくなってきています。
輸送技術の発達や昨今の健康ブームなどにより、おいしい魚には、世界中から引き合いが入るようになりました。今では以前とは違った、新たな市場が生まれてきています。
銀ダラは比較的安価の「カマ」の部分まで日本で売られるようになりました。しかし、いずれ世界中でカマのおいしさにも気づき、銀ダラ自体の輸入がますます難しくなってくるかも知れません。
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